こんなこと言われたことはないですか。「怒りっぽいね」また「イライラしてるね」と、周りから言われたことがあるけど気づかない人もいるでしょう。
気づかないうちに溜まってる。これが「欲求不満」といえます。
もしかしたら自分は「欲求不満なのかも?」と思った人は下記を見ていきましょう。
欲求不満あるある
なんらかの原因で欲求が満たされない状況にいること。欲求は人間の本能的に求めるもので主に「食欲、睡眠欲、性欲」が三大欲求とされています。
一般的に欲求不満だと言うときは、性欲面で満たされていない状態といえます。
食欲
「暴食暴飲」して満たす
睡眠欲
今日は疲れたから睡眠時間を多くとる
性欲
ムラムラしてきたから「セックスや○○○を」して発散する
こんなケースも
「あれも欲しい、これも欲しいと」衝動買いで欲求不満を解消しようとするケースもあります。
あとあとになって無駄なものを買ってしまったと思うこともあるでしょう。
毎日したくなる
「快感が欲しくて」毎日セックスを求めてしまうことも。
学びたい欲求
自分のやりたい事をしたい、興味を持ち思い通りにいきたい願望。
人の役に立ちたい欲求
自分より他人のためにしたい。
言い出したらきりがありませんのでここまで。
欲求不満の対処法
気持ちや言動に表れる欲求不満のサイン。それを自分で感じ取ったとき、どう解消していけばいいのでしょうか。満たされない感情を解消するコツを紹介します。
マッサージに行く
癒しや体コリ、血流のめぐりが良くなることでキュッと凝り固まっていた体がスッキリ楽になります。
ハードな運動をする
筋トレなど、汗をかくことでストレス発散ができますし、体が疲れると夜ぐっすり眠れる効果もあります。たっぷり眠ると睡眠欲も満たされて心身ともに快活になります。
セックスまたは自慰行為で解消する
自分で解消することは、快感や幸福感がもたらされることでストレス軽減につながり、安眠効果があるのもメリットです。
自分なりに工夫する
生活を変えてみる。環境を変えてみる。いつのもルーティンではなくそれにプラスしてやってみる。
また「姿勢を意識してみたり」食事に気を使うとか。清潔感などストレスになるのではと思うことでしょうが「耐性を鍛えることで」対処できます。
フラストレーション
を耐性と呼びます。心理学教授によると5つのタイプがあるとされてます。
欲求不満になったとき自分がどんな反応を示しやすいのか5つのタイプから見つめてみましょう
攻撃的反応
退行反応
逃避反応
仰圧反応
固着反応
自分がどんなパターンでフラストレーションに対応しているかわかりましたか?
攻撃的反応や退行反応は周りも迷惑するので、改善が必要でしょう。また抑圧反応は、自分が欲求不満だという認識がないだけに自分を追い込んでしまう可能性があるので注意です。
耐性が高い人の特徴
我慢強い
困難な事に直面すると、フラストレーション(欲求不満)を感じ、緊張感が起きます。この緊張感から攻撃的になったり、逃げようとしたりと行動を取りがちに。
しかし、フラストレーション耐性が高い人はこの緊張感を耐える強さを持っているため、事態が好転するのを待つことができます。
切り替えが早い
フラストレーション耐性の高い人は「物事に固執せず、難しい時はとあきらめるという」切り替えの早さを持っています。
悩むよりも、『難しい状況が良い方向に行くためにはどうしようか』と考えられるのです。
気分転換が上手
「困難なことから一度離れ、自分の心を満たす時間を作る」ことも大切です。
耐性を高めるには
『スタンフォードの 自分を変える教室』ケリー・マクゴニガル氏がこういってます「意志力の科学」で、「自己コントロール能力を高める」というもの。
マクゴニガルが言う「自己コントロール能力」つまり耐性は筋肉をエクササイズで鍛えることと同じ。といってます。
「自制心を要する小さなことを毎日継続して行うとよい。」と述べています。
姿勢をよくする、生活を変える、記録するなど毎日継続していくことで自己コントロール筋が鍛えられる。
また「何かを選ぶとき、難しいほうを選ぶことを繰り返すとよい」と述べています。つまり「楽をするな」ということです。自分に厳しくということでしょう。
マズローの欲求は5段階説
心理学者アブラハム・マズローが提唱した「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである。」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化したものです。
彼の提唱した「マズローの欲求5段階説」は、今もなお取り入れられている考え方の1つです。では下記をみてください。
⑤自己実現欲求:なりたい自分の願望欲求
④承認欲求:尊敬や願望な欲求
③社会的欲求:会社から受け入れられたい欲求
②安全欲求:生活面の欲求
①生理的欲求:本能的な欲求
このように①~⑤まであり満たされると次の欲求を満たしにいきます。下から上にか欲求階段を満たしていくわけです。
①生理的欲求:本能的な欲求
「食欲、性欲、睡眠欲」
当たり前ですが生きていくために必要
②安全欲求:生活面の欲求
「病気やケガなどに対するセーフティーネット」
③社会的欲求:会社から受け入れられたい欲求
家族や会社に満足感を得たいという欲求
良い健康管理を維持したい欲求
④承認欲求:尊敬や願望な欲求
褒めてもらいたい認めてもらいたい欲求
⑤自己実現欲求:なりたい自分の願望欲求
自分の夢を実現したい。あるべき自分になりたい欲求
仕事に置き換えると
- 収入がいいから頑張る
- 収入がよくなるなら頑張る
収入だけで仕事を選ぶと欲求階層、つまり自己実現の欲求にたどり着けません。従って、途中で頑張れなくなる可能性が高くなります。
このような状況は、マズローから言わせてみれば、未成熟な証拠なのです。
ブラック企業でもない限り、多くの企業では、生理的欲求と 安全の欲求は満たされています。
当然のことながら、これらが満たされていない場合は、早急に改善が必要です。
自己実現欲求を満たしている人は、世界の10%にも満たないとされていることから、自己実現人間になることの難しさがわかります。
マズローの法則の活用方法
マズローの法則は仕事や勉強、日常生活の中でどう活かすことができるのでしょうか? 「仕事と勉強」の2つの観点から、活用方法を紹介します。
仕事編
マズローの法則は仕事のモチベーションを高めることもできます。自分のやりたい欲求「自分は仕事に何を求めているのか?」という欲求を書き出すことで、仕事のモチベーションを可視化するのです。
生理的欲求:生活のためにお金を稼ぎたい
安全の欲求:ストレスのない快適な職場で働きたい
社会的欲求:同僚と良い人間関係を築きたい
承認欲求:仕事の成果を認められたい
自己実現欲求:仕事を通じて社会貢献や自分のやりたいことに繋げたい
こうして洗い出した自分の欲求と現状を比べることで、今の仕事に何が不足しているのかが見えてくるはずです。
満たされていないとわかった場合、休日にスキルを磨く、業務の効率化を図るなど、取り組みをすることでモチベーションにつながると期待できます。
勉強編
マズローの法則を用い、勉強のモチベーションも分析してみましょう。自分が勉強をするそもそもの目的や、目標を達成したら何をしたいかを、マズローの法則に従って書き出します。英語を勉強している人であれば、以下のような感じでしょう。
生理的欲求:目標を超えたら、ご褒美に欲しいものを買う
安全の欲求:安定した給料を稼ぎたい
社会的欲求:外国人と友だちになりたい
承認欲求:いい点をとって友達に自慢したい
自己実現欲求:英語をペラペラに話せる自分になりたい
マズローの法則を勉強に活かす場合には、「勉強をすることでどんな欲求が満たされるか?」と想像すれば、モチベーションにつなげやすくなります。
マズローの法則は、自分のモチベーションをコントロールしたり、消費者の欲求をかき立てる上手な戦略を立てたりする際に大いに参考になります。ぜひ押さえておきましょう。
マズロー批判と欲求の変化
マズローの欲求5段階説は心理学の中において、肯定的な人間観をもとに提供された理論でした。 一方では、理論に対する批判も行われています。 どの分野を基点にするかで、研究への見方や見解が異なるからです。
同時に価値観は時代とともに変化するため、マズローの欲求5段階説は、現在も新たな解釈が付け加えられ、他の研究者が理論を発展させています。
人は欠乏に対する欲求を満たすために成長し、欠乏から満たされる状態になると次は自己の成長を求める。 そんな人間の成長過程における欲求の変化が「マズローの欲求5段階説」にはまとめられています。
まとめ:モチベーション
「仕事で成果を上げるためにはモチベーションが重要」と考えられてます。
モチベーションとは、人が一定の方向や目標に向かって行動し、それを維持する働きのこと。「やりがい」と呼ばれることもあります。
仕事へ取り組み、成果を上げる。高いパフォーマンスを発揮するためには、モチベーションの発揮と維持が欠かせません。
モチベーションアップに必要なのは、互いに関心を寄せ、認め合うことでモチベーションへと繋がると考えられます。
モチベーションに繋がる承認欲求
人は無意識に自分と他者を比較する生き物。また自分のことだけならず、他者のことを世間基準に照らし合わせて比較します。
承認欲求では、結果が伴わないと否定され、場合により鬱に陥りやすくなる危険がりますので注意です。
最後に
ここまで解説してきました。まとめると、自分の欲求に真正面から向かい合わないといけないということ。こうした自分の欲求と向き合うために、マズローの欲求5段階説を活用していってください。